低年収と既婚率

 仕事柄、中小企業の給与を見る機会や各種データを参照することが多くあります。
 普段から仕事で給与に深く関わっている中で、低年収と既婚率に強い相関関係がある、といった記事を見るととても他人事とは思えないです。

 中小企業では年収300万円未満の社員さんなんてザラにいるのですが、その年収300万円が結婚のひとつの壁になっているようです。300万円未満の年収の男性の既婚率は1割ほどらしいです。

 とはいえ、中小企業が儲かって給与の支払い能力が高まっていない以上、単純に、「社会のために給与の額を増やすべきだ」とはいく訳ないですし、将来この水準が大幅にアップする見込みも薄いと思います。
 
 以前にも書いたとおり結局共働きするしかないだろうけど、多少しんどくても二人で働いて結婚する方が良いという価値観は正直あまりないだろうし、このままだとみんなシングルで、その結果、少子化に歯止めがかかるのは難しいだろうなと思ってしまいます。