厚生年金、専業主婦が半分受給…支払者とみなす その 2

この問題について9月30日に書きました。そのとき私は既に離婚時の年金分割制度があることを理由に、この改正に賛成という意見を書いたのですが、世間ではどうやら7割にあたる人が反対だということです。

確かになぜ、単身の厚生年金被保険者が、既婚者の厚生年金被保険者の妻の分まで年金保険料を負担しなければならないのかという問題の解決には全く踏み込めていないので、仕方ないのかなあ。。
現在の制度ができたときの既婚率と、今の既婚率は全く違い、また結婚に関する価値観としても、早々に結婚して当たり前という風潮が薄れつつあるため、いつか自分も結婚するんだからお互い様、とは考えられないのかもしれないですね。

それに、まだまだ「俺の稼ぎで嫁を養っている」と考えている男性も多いだろうし、そういう考え方の人たちにとっては、「年金の半分は妻の権利です」というもらって当然というニュアンスがある「権利」という定義にはちょっと賛成しがたいのかもしれないですね。

ただ、世の中全体の流れとしては、今後日本が更に成長し今以上に豊かになっていくとは考えにくく、かつ少子高齢化が進むのが確実な日本において、女性の就業率が上がっていくのは必至です。そんな外部環境を考えれば、世帯への年金支給から、個別支給にシフトしていくのは、価値観は置いておいたとしても、便宜上の必要性も高いんじゃないかなと思うのですが。。