労働時間・休日・休暇への不満が離職理由のトップ

厚生労働省の「平成21年若年者雇用実態調査」という調査において、労働時間・休日・休暇への不満が離職理由のトップにとなっていました。また先日日経に出ていた働きやすい会社調査ランキングにおいても、50%くらいの人が休暇の取り易さと労働時間の適正さを理由のナンバー1,2にあげていました。


というように、この結果は雇用される側がいかに労働時間や休日などを重要視しているのかということを示しています。


では雇用側はどうなのかというと、大企業はさておき中小企業側のホンネ?としては、私の知る限りでは、労働時間や休日などのワークライフバランスを最も重要だと考えている経営者は皆無に等しいです。
「中小企業なんだから、大企業のように休みながら働いていてはつぶれてしまう」
「働くにあたって休みを重視している人なんていらない。寝食忘れて働きたいというような人でないと駄目だ」」というところが本心だと思います。


ですが、実際に社会に存在するビジネスパーソンのニーズが労働時間や休日重視なのは、逃れようのない現実です。これだけの人が労働時間や休日を重視している以上、よほどの成長性や高待遇などの魅力がない限り、中小企業が労働時間や休日を重視していない人の中から、いい人材を採用するのは難しいと思います。


現実的な対処をするために、労働時間や休日を充実させることで、今まで採用していた人材よりもより高度な人材を雇用することができれば、結果としては、労基法違反の長時間労働で出した成果と変わりないくらいの成果を出すことができるのではないでしょうか?そうすれば、後から残業代を請求されたりするリスクもないことですし。。


とはいえ、そんなに簡単じゃないことは百も承知です。
「じゃあ今会社にいる長時間労働でやっと成果を出している人たちを新しく採用した人と一緒に休ませたら会社がまわらなくなる!」などなど反論の声がいっぱい聞こえそうです。

ただ、将来的にどこに向かうのかということだと思います。
将来、短時間で成果を上げる働き方で労使双方WINWINを目指すなら、今から、できることから、少しずつ取り組んでいってはいかがでしょうか?ちょっとずつでもやろうかなと思ったらぜひうちにご相談下さい。