年金改正

年金の改正についてのニュースがちらほら出ています。

多分、厚生労働省側としては、このままだとマズいから何らかの手段を打たなければならないという世論づくりのために、若干危機感をあおっているという面もあるのかなと思うのですが、それだとみんなの気持ちが離れるばかりなのにと、ニュースを聞くたびにため息が出ます。

65歳から年金受給開始といっても、まだまだ企業の65歳雇用は定着していないなか、更に受給開始年齢の引き上げと言われると、どれだけみんな不安になるか・・・。

若年世代の人は年金なんて要らないと言う人もいますが、現実にはほとんどの高齢者が年金を頼りに生活しています。今の若年世代はそもそも非正規労働に就いている人も多く、この世代が60歳を超えるようになったら、今の高齢者世代なんて目じゃないほど本当に困るだろうなと心配になります。

そして、なんだか納得いかないのは、この年金改正を考えている厚生労働省の役人さんたちは、国家公務員共済から年金を受給し、厚生年金から年金を受給するわけではないということです。自分がもらう年金として考えるのと、他人の年金として考えるのでは全然違うのでは?と不安になります。なので、年金一元化はマストだと思うのですが、そんな自分たちに不利になる話をわざわざ役人さんから言い出す訳がなく、政治主導で無理やりやらなきゃできるわけないのですが、なんだか今の民主党にもやれそうもないので、暗くなってしまいます。

危機をあおるのではなく、「年金は大事だから、全世代がそれなりの保険料なり税金なりの負担を分かち合い、他の何かを我慢してでも、給付を維持しよう!」という主張をした方が、まだ支持されやすいと思うんだけどな…。