複数で業務をしたほうが効率は下がる

 業務遂行に対しどれくらいの人員が必要なのかという要因計画を立てる際に、注意しなければならない点は、複数で仕事をした方が業務効率は落ちるということです。

 1人で8時間かけてやっていたある仕事を4人でやると、それぞれ単純に2時間ずつやれば完了するかというとたいていそうはいかないのです。その原因は複数で仕事をするには、コミュニケーションの時間が必要になるからです。このコミュニケーションの時間は人数に比例して増えると考えてほぼ間違いないと思います。

 業務の内容にもよりますが、少なくとも10%から20%くらいの効率は落ちてしまうと考える必要があるでしょう。

 正社員をパート労働者に置き換え、今まで正社員一人でやっていた仕事をパート2名でやるというような場合には、この業務効率の低下も踏まえて、時給の設定、労働時間の設定をし、それでもメリットが出るか検討する必要があります。