自尊心と叱責の効果

ある方のメルマガで、部下がうまくいっているときは、少々きつい叱責をしても大丈夫だが、うまくいっていないときにきつい叱責をしたら逆効果だと書いていました。
カーネギーの本なんかにも同じ様なことが書かれていますが、その通りですね。

ありがちなのは、
オレは頑張っている → それに比べてオマエの頑張りは足らない → もっと頑張れ

更にヤリ手と言われる(もしくは自称)上司などは人間丸ごとで決めつけて、
オレはすごい → それに比べてオマエはダメだ → もっと頑張れ

ってな感じで叱責してしまうことが多いように思いますが、それじゃあダメらしいです。
 
 自尊心があるから、自分の成功を信じることができ、努力するのであって、オマエはダメだと自尊心をズタズタにされたら、その後は頑張っても無駄だと考えて、頑張らなくなってしまうという悪循環に入ってしまうらしいです。なるほど。

 オマエはすごい → だからもっと頑張れる
 っていうような流れでいかないと、結局その叱責は無駄ってことですね。

 とはいえ、部下を持つ身としては、うまくいっていない時ほどダメなところを指摘して、もっと頑張れって言いたくなる気持ちは痛いほどよく分かります…。だってとても放置できないですものね。そんなときに「私はがんばっていないけど、あなただけ頑張って・・・」とは当然言えないので、そこに私は頑張っていると付け加えてしまうんだろうな。難しいですね。

 ただ、顧問先の中でも、社員さんがよくついていっていて、私も一緒についていきたいって思うほどの「人たらし」の社長さんって、このあたりのことが自然にできている気がします。これを社長の器って言うのかなと思ってしまいます。