社労士資格を取得したきっかけ

社労士になる前は某金融機関の人事課で働いていたのですが、その会社で社員向け研修メニューとして社労士と中小企業診断士を出したのが初めて社労士という職業を知ったきっかけでした。

 今から振り返れば、たいして一生懸命働いていたとはいえない私ですが、なぜか人事課にいるんだからまさしく人事課の社員である私のような者が勉強すべき資格だと考えました。そこでその旨課長に申し出たところ、はっきりと女の子はダメと断られました。そんなの男尊女卑だ!と納得いかず、その後結婚を機に退職し、社労士を目指して勉強することにしました。

 一生勤め上げるほどの覚悟がない私のような女子社員に、そんなお金をかけて勉強させるお人好しの会社なんてないということは、今ではよく分かるのですが、学生上がりでただ男女平等の意識しかなかった当時の私は、このままここで女子社員として働いていてもどこにも行けない、閉塞感を感じたのを覚えています。

 いずれにせよ、その閉塞感や社労士という資格を知ることができた会社に対し、今ではとても感謝しています。あの会社で働いた経験がなければ、確実に今の私はないのですから。