私を育てて下さった方々

仕事で出会った方のなかで、一生頭が上がらない、足を向けては寝られないと思う方が何人か私にはいます。それは開業当時本当の駆け出しの時に、私に仕事を任せてくださった方々です。当時私に仕事を下さる方のなかには、20代と若いし駆け出しだし、安く都合のいいように使おうという目的の方もいましたが(当時の私の実力から言ってそれはそれで当たり前なので喜んで仕事をしていました)、そうではなく、きちんと一人前の社労士として扱い、私を信じて、仕事を任せて下さった方がいます。

そのうちの一人が、某ディーラー会長です。
当時からグループ会社社員総数1千名を超える大会社の会長であったにも関わらず、会長室で私の話を丁重に聞いて下さり、どこから見ても若造の私に対し、人事制度の設計について「よろしくお願いします」ときちんとした内容でご契約下さいました。そして報告にお伺いすると、いつも丁寧にお話を聞いて下さいました。格差から考えれば、仕事をやらせてあげているという態度でも全く不思議ではない状況にも関わらず、いつも丁寧に対応くださったことを覚えています。
当時はもとより、年が経つにつれ、そのありがたさと人柄の立派さがより理解できるようになり、今も感謝の気持ちでいっぱいです。

 また人事制度策定の仕事を始めるきっかけを下さったS様。開業初年でまだあまり仕事がなかったため、人事制度のプロジェクトメンバー募集という求人広告を見つけた私は、社員としてではなく、社労士として委託契約して欲しい、といきなり電話したのがきっかけでした。
このS様も、年齢差からも経験差から言っても、仕事をやらせてあげているという態度で私に接しても全くおかしくない状況であるにも関わらず、きちんとした報酬で、私を信じ任せて仕事をさせてくれました。この仕事を通じ、私がどれだけ成長したかはかりしれません。そのプロジェクト自体は2年弱で終了したのですが、次の仕事をご紹介いただき、その後この人事制度策定の事業は、うちの事務所の売上の半分以上をしめる事業となりました。

 他にもたくさん、感謝してもしきれないと思う方がいます。直接ご恩返しができることは少なくて申し訳ないばかりなのですが、せめて絶対忘れないでおこうと思っています。