人事考課2

引き続き人事考課の話です。


人事考課にアレルギーがある社員さんというのは少なくありません。

そりゃ誰でも評価されるというのは嫌なものなので、
仕方がないと思います。
そして評価する方にも相当なプレッシャーがかかります。
ほめてばかりいられればいいですが、大抵そうはいかず、
「あなたのこういうところをもっと改善して下さい。」と
ダメ出しもしなければならないからです。
素直に聞いてくれればいいですが、
中にはへそを曲げて、
仕事に対するヤル気がさらになくなってしまう方もいるので、
それはそれは神経をすり減らす思いで人事考課をしています。


では人事考課がない中小企業がうまくいっているかというと
私には全くそうは見えません。


弱肉強食の世界になっているように見えます。
まず昇給の決定権がある社長などに近い人が有利です。
そして主張の強い人(社長にとってはうるさい人)から昇給していきます。
経営者の目の届かないところで働いている社員さんは、
徐々にヤル気を失っていきます。


人事考課は気が重いものかもしれませんが、
システムがある分、誰もが平等に昇給という機会を得られているんじゃないかなと思っています。
もちろん、考課表の公平性や、透明性の向上については、不断の努力が必要であるとは思いますが。