読書が一番の贅沢

 私にとっての一番の贅沢は、何ももせずベットで一日本を読むことです。
 昔は何も予定がない日には、よくパジャマも着たままで一日中本を読んでいました。
 基本的には日本文学全集や、世界文学全集に入っているような文芸作品的な小説は外れが無いので、よく読みました。文学全集には多分入っていませんが、幸田文山崎豊子村上春樹は多分ほぼ全作品を読んだと思います。
 海外の小説でよく読んだのは、 「風と共に去りぬ」とデュモーリアの「レベッカ」です。この二つは偶然同じ大久保康雄さんという翻訳者で、もしかしたら翻訳が良くて好きだったのかなと思います。共通する独特の雰囲気があります。あとはドストエフスキーの「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」。ドストエフスキーの小説では、主人公以外の人が何ページにもわたって延々と語り続けるので、読む方もパワーが必要なのですが、それでも読ませてしまうくらい、心理描写がすごくてゾクゾクさせられてしまいます。これらはすべて最初に読んだのは確か中学生くらいの頃ですが、それ以降何回読み返しても、その年に応じた楽しさがあります。
 本を読むのが苦にならないというのと、本にかけるお金が惜しくないというのは、今の仕事においてとても役に立ちました。仕事で何か新しいことを取り組む際には、関連書籍を数冊読む必要があることが多いのですが、そこは楽しみながらこなせています。