サービスの対価

 サービス残業問題がクローズアップされ久しいですが、そもそもみんな無料サービスが大好きなんだと思います。

 でもサービスって本当は有償で、無料サービスとしていても他の名目の料金に転嫁されていただけで本当は有償だったり、そうじゃないなら誰かのタダ働きによって成り立っていたりするんだと思います。このサービスが無料だという認識と、簡単にそれを求める心理的ハードルの低さが、サービス残業の原因のひとつなんじゃないかと。

 この仕事を始める前は、無料サービスに出会うと「得した!」とただ単純に喜んでいたのですが、今は特に明確な理由が見つからない値引きを見ると、それじゃあ残業代は出ていないかも?、なんて心配してしまいます。というのも、仕事をするには一定の経費って必ず必要なのです。その経費のうち、固定費や原材料費というのはなかなか削減できないので、値引きやサービスをする際の原資として人件費がターゲットになりやすいのです。

 残業代払って経営が立ち行かないなら会社を廃止すべきなのか、でもそんなことをしたら雇用先がなくなって社員さんも困ります。

 無料サービス大好き、安いの大好きってだけじゃなく、正当な報酬を支払うことが大事っていう価値観も大事なんじゃないかなと思います。廻りまわって自分の報酬になるんだから。えっ?お金があったら高くても払うわって?そうですよね。 
では悪いのはデフレスパイラル?景気?んー・・・。