胆管ガン発生で労働基準監督署が捜索

印刷業に関わっていた方が胆管ガンを発生したというニュースが最近流れていましたが、ついに労働基準監督署が捜索に入ったとのこと。

まずこんな危ない薬品が普通の企業で普通に使えたということが驚きです。

そして報道を見る限りでは、今回の捜索の理由は、産業医の選任義務違反、衛生管理者を選任義務違反、定期健康診断の結果報告違反等のようです。

この辺りの手続は社労士として、とても身近な手続ばかりです。多少の手間はもちろんかかりますが、そんなに難しい手続ではありません。

そして、もちろんちゃんとやらなきゃいけないのですが、中小企業の実態としてはここまでやっていない企業も多々あります。それでもひとたび重大事故が起こってしまうと、悪徳企業だ!と糾弾され、労働基準監督署も何か書類を提出しにいくお役所ではなく、警察のように『捜索』し、『逮捕または送検』する怖い存在になります。(『署』がつく役所はそのような権限があります)

企業にどれほどの落ち度があり、今回の重大事故につながったのかは、まだ分かりませんが、せめて労働安全に関する簡単な手続くらいやっておけばよかったのに、と思うのです。
うちは大丈夫かな?とご心配の企業様はご相談下さいませ。