持ち帰り残業が進化して

おはようございます。スタッフの岡崎です。

今回は、持ち帰り残業についての記事が日経新聞に掲載されていたので、そちらについてお話します。
持ち帰り残業とは、タイムカードを押して退社し、残った仕事を自宅へ持って帰って続きを行い、翌日またその書類等を会社に持ってくる…一昔前までは書類を風呂敷に包んで持ち帰ったので「風呂敷残業」と呼ばれたそうです。ところが、パソコンをメインに仕事が行われるようになってきた近年では、フロッピーやUSBを使って仕事を持ち帰るように、仕事の持ち帰り方もスマートになってきました。最近では特に、仕事上スマホを扱う方も増えていることから、「クラウド残業」だなんて言葉も出てきているそうです。ネット上の自分専用のスペースをつくり、そこに保存し、社外のPCや私物のスマホからアクセスして残業するわけです。仕事の効率化の面から見ても、これを推奨する企業も増えているそうです。
(1月26日 日経記事引用)
なんだかここまでくると、本当に数年後には、ネット上で会社を立ち上げてそこで全部資料や書類を保存でしておけば、会社に行かなくても社外からスマホ等でアクセスして仕事をこなすということが主流になりそうですね。社員は通勤の必要がなくなってくるし、紙ベースの資料も不要、となればコピー用紙やFAXだっていらないし…ただ、エコになる分、確実に社員は運動不足になりそうですね…。
ちなみに、この持ち帰り残業は労働時間にあたるのか否かという問題が出てきますが、そもそも労働時間とは「使用者の指揮監督下にあって労務に服する時間にあり、一定の場所的・時間的拘束等を要するもの」ですので、自宅に持ち帰って業務する場合、リビングでしようがトイレでしようが、早朝にしようが深夜に仕事しようが自由ですので、原則として労働時間にあたりません。また、持ち帰り残業の対価についてですが、自主的に持ち帰ったわけではなく、労働者の同意の上持ち帰って行った場合、費用は請求できますが、報酬については事前に額を決めておく必要があります。