現在バイアス

おはようございます。
東條です。

毎日目の回るような忙しさです。
うちの都合で働けるほど、うちはまだまだ偉くもないですし、まあ仕事があるだけ喜ばなきゃいけないところだと思っています・・・。

さてさて
人事に関わっていると、仕事における人の気持ちの動きにとても興味を持ちます。そんななか先日新聞で見かけたのが現在バイアスについてです。

現在バイアスとは、遠くの大きな建物が小さく見え、目の前の小さな家が大きく見えるのと同じように、人は基本現在の問題を大きく捉え、将来の問題を小さく捉える傾向があるという傾向を言うらしいです。

将来直面する大きな問題が、今直面しているそれに比べて小さな問題よりも小さく見えているというのは、怖いですね。。

事例としてあげられていたのが、貧困家庭の高校中退率の高さでした。経済的苦しさによって目の前に起こる様々な問題が、もっと大きな将来の職業生活よりも大きく見えた結果、高校を中退してしまい、その子供もまた、貧困状態に陥るという悪循環が起きているとのことでした。

どこかでその循環を断ち切らなければならないけれど、きっと親も目の前のことが優先というような考え方だろうし、その親の考えに反してまで高校生の子供自身が気がついて、何としても高校に行って勉強して、少しでもよい職業につかなきゃとか思うなんてとても難しいだろうなと思います。。

私も父親の会社経営が苦しい時に、大学になんか行かなくて良いという親戚がいるなか、今は苦しくても将来に関わるから絶対に大学に行くべきだと言ってくれた親戚がいました。その人には今でもとても感謝しています。

仕事においても、今感じている大きな問題と、将来の問題の比較についても、同じように現在バイアスがかかって、ちゃんと認識できていない可能性がないのか、ちゃんと考えなきゃいけないなと思います。